ワニの炎上は、それだけ作品が優れていたことの証拠である
誰も見ていないブログで更新が止まったときほどどうでもいいものは無いわけで。
ノリで初めてみたはいいんですけれども、結局かなり長い間飽きてしまっていました。これからできる限りやっていければと思います。どなたかみていただければ励みになります。
さて、取りあえず今日は大流行のワニについて書こうと思います。
Twitterで大流行した『100日後に死ぬワニ』ですが、完結後の展開に異論を唱える方がたがけっこういらっしゃるんですね。
僕は正直どうでもいいと思ってる人間なんですが、皆さんはどうでしょうか?
一度、現在決まっている販促状況をまとめてみましょう。
- 単行本化
- いきものがかり 水野さんとのコラボ動画をアップ
- 映画化
- 追悼SHOP開催 その他グッズ多数販売
- ワニカフェオープン
ざっとこんな感じですか。もうちょっとあるかもしれないです。まだ広がる予感もします。
さて、本題に入りましょう。
・なぜ炎上したのか?
この作品が何故に炎上したのかと言えば、まずは売り出し方にありました。
「死」という重いテーマを扱っていながら、完結後の怒濤の販促ラッシュに、
『ワニ君は結局金儲けの道具だったんだな』
と感じる読者が一定数いました。しかし、それでたたくのはどうなんでしょうか?
※ここからちょっと過激な言い方をしますが、へぼブロガーの戯言だと思って聞き流していただければ幸いです。あと推測が多分に含まれます。
まず大前提として、この世の作品はほぼ全てが金儲けの道具です。
プロはまずもってお金を稼ぐために作品を作ったりメディアミックスをしたりしますし、趣味で無料公開していた作品も、人気に火がついた物は商品化されています。これは作品を公開する場が比較的新しい物であればまだマシなんですが、しばらくして多くの人が使い始めると商品化の流れが多くなってきます。
ネットを軽く見渡しても、Youtubeや小説家になろうなど、あくまで趣味の集いの世界であったものが、一攫千金のドリームメディアとして変容していきます。このブログだって、そういうメディアの代表格ですし。
まあ全てがこの限りでは無いんですが、そういう現象が起きているのは確かです。
Twitterにおいてもそれは同じで、作家が趣味で書いてた漫画が書籍化、というケースも多々あります。商品化していないのは、そこまでの人気を保有していないか、あくまで無料にこだわる物好き、またはお金に余裕のある方でしょう。
この作品はTwitter上のみならず、地上波までもが取り上げる広まりっぷりですから、そういった意味ではこれほどまでに販促の展開があったことは何ら不思議なことではありません。
ただここでネックになったのが、この作品のタイトルにも冠されている、『死』という言葉です。
先ほども言いましたが、重いテーマであるだけに、それが急激にお金に変わっていくさまが、「がっかりした」みたいな気持ちを生んでしまいました。
って言ってますけど、じゃあ逆に、どのタイミングで発表したらよかったんでしょうか?
1週間でしょうか、2週間でしょうか、はたまた1ヶ月でしょうか?
これはあくまで私見ですが、その頃には作品に嵌まった人は半分以上離れると思います。
ただでさえネットはトレンドが猛スピードで流れていく世界です。流行のまっただ中は狂喜的なほどに応援したものも、終わってしばらく経てば「ああ、そんなのもあったね」ぐらいになってしまいます。
「これを読んで死について考えました」なんて言ってる人も、どうせしばらくしたらムカつく人の悪口を言いながら『不幸になればいいのに』なんて思ってるはずです。知りませんけど。
そういう中において、このタイミングは売り上げ面を考えればベストだったのかなと思います。
もちろん急すぎるっていう方の気持ちも分かるんですが、しかしそういう気持ちになるということは、「100日後に死ぬワニ」がそれだけ優れた作品であることの動かぬ証拠なのです。中途半端な作品なら、そもそもそんなの買わねーよっていう反応になるはずですが、今回そういった意見はほとんどみられません。つまり作品にそれなりの価値はあると思っているということです。ここまで多くの人々を引きつけた作品を無料で最後まで見られたのですから、恩返しにもう少し付き合ってあげてもいいんじゃないんでしょうか?
まあ、僕は買わないんですけどね。
終わり!多分またしばらく更新しない!